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    リナ「先生、まだですか? そろそろ出かけないと帰りが夕方になっちゃいますよぉ。」

    洞窟神殿の一件で診療代が払えなかったリナは、診療所で事務員として働いていた。

    先生「そうなんですけど、私のお気に入りの日傘がねぇ。見当たらないのですのよぉ。う~ん…」

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    リナ「ところでこの鞄、いつもより重くないですか?」

    先生「今日は山向こうの教会にお薬を納品する日ですからね。私の診療所がやっていけてるのはあのレイホープ教会のおかげですのよ。」

    リナ「だったら尚更早く行かないと失礼じゃないですか。もうお日様が高くなってますよ。」
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    先生「あっ、あなたどこを触ってますのっ!」

    大男「ぐひひひ、フワフワしてて柔らけぇなぁ。」

    むにぃぃぃ~
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    先生「ひぃぃぃっ!」

    先生の悲鳴に思わず振り返るリナ。大男が先生の胸を乱暴にまさぐっている。
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    男のギラギラした視線を感じながら、リナは恥ずかしそうに上着を脱いでいく。

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    リナ「ほら… 私… 脱ぎますから… 早く先生を逃がして下さい。」

    ランタンの灯りでチラチラとリナの乳房が見え隠れしている。男は腹部へのキックに耐えたリナへの疑念も消し飛び、厭らしい目つきでじっと見入った。

    男「へへっ、さっさとスカートも下ろせよ。」
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    リナ「さぁっ! それ以上怪我をしたくないならすぐに立ち去りなさいっ!」

    瞬時に2人の暴漢を動けなくした上に、彼らを一喝するリナを呆然と見上げる先生。

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    先生(…え? 一体何が起こってますの…?)

    日頃大人しいリナからは想像もつかない姿に先生は驚いていた。

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    先生「さぁ、デザートのチェリーパイが温まりましたわよ。」

    リナ「わぁ、良い香り。とっても美味しそうですねっ。」

    先生「ふふっ、わたくし、チェリーパイには自信ありますのよ。今、お茶を入れますわね。」
    リナ「はい。じゃぁ、私は切り分けますね。」

    リナたちは無事に帰宅し、遅い夕食を済ませて食後の楽しいひとときを過ごしていた。

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    その時、診療所に近づく2人の男がいた。

    ブッチ「痛たたた… アニキぃ… ちょっと… もう歩けないかも…」

    マイク「確かこの村に診療所があるって聞いたんだが…」

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    マイク「ん? この看板… ここが診療所みたいだな。」

    マイク「中から声が聞こえるな… よし、盗賊だとバレないように行儀良くするんだぞ。」

    ブッチ「う、うん。わかったぁ。」


    リナ「う… んん… あぁっ!」

    先生「リナさん? どうなさった… あれまぁ…」

    切り分けたパイが皿の上で無残にひっくり返り、リナの手がジャムまみれになっていた。

    リナ「すいません… ナイフにくっついちゃって… 大丈夫です。これは私が食べますからっ。」

    先生「あなた、剣の扱いはあんなにお上手ですのに、ナイフの扱いは… 酷いですのねぇ…」

    リナ「あはは… いつもはこんなじゃ… あっ、誰か来てるみたいですよ。私が出ますねっ!」

    誰かがドアを叩いている。リナはそそくさと診療所の入り口へ向かった。

    マイク「おい誰かいるかっ! 怪我したんだけど見てくんねぇかっ! おーいっ!」

    リナ「はぁい。ちょっと待って下さいね。今開けまぁす。」
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