- Story -
セリアの頭に鋭い痛みが走った。何かにぶつけて気を失っていたらしい。腰や手足も所々どこかに打ち付けたようでズキズキと痛む。

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セリア「痛ててて… うぅ… 何だ? 何が起こったの…」

モゾモゾと動いて周囲を見渡したところ、自分は狭い穴の中にいるようだ。

セリア「クソッ… どこだよ此処… あ、そうだ…」

セリアは思い出した。インクとのお触り勝負に何とか勝利したものの、火照った身体を冷ますために夜の森をぼんやりと歩いてしまい、古い涸れ井戸の蓋を踏み抜いて落っこちてしまったのだ。
セリア「はぁ… こんなのがインクにバレたらますます調子づかせちゃうわね… 痛たたた…」

ゆっくりと立ち上がって上を仰ぎ見ると、約10m上方の入り口から曇った夜空が見える。まだ夜は明けていないらしい。

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セリア「ほっ… この高さなら楽勝ね。さっさと戻って寝るとするか。」

セリア「ヨッ… ふんっ… あれ…?」

壁に手をかけてよじ登り始めたが、乾燥した壁土がボロボロと崩れるばかりで一向に登れない。

セリア「これは下手すると生き埋めになりそうだな… ん? 待てよ… これって… もしかして…」

井戸の底はほとんど真っ暗だが夜目が利くセリアには何とか見えている。すると、一ヶ所だけ石積みされている部分があることに気が付いた。そしておもむろに石積み部分を強く蹴るとガラガラと崩れて穴が空いた。

セリア「お? やっぱり…」

穴の中には明らかに人が掘った空洞があり、奥は立って歩けるほど広いようだ。セリアは土の質からここが井戸ではなく、出入り口として使われていたことに気付いたのだった。石積み部分はかなり古く、長らく人が出入りしていないことも分かる。本来は縄ばしごでもかけてあったのだろう。

セリアは夜が明けたら火でも焚いてインクに知らせることにして、少し奥まで探索してみることにした。もしかしたら違う入り口が見つかるかもしれない。

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セリア「へへっ、みっけもんだわ。何かお宝が眠ってたりするかも…」

洞窟の中は湿度が高くジメジメしているが、光り苔でうっすらと明るい。セリアには松明が不要なぐらい見通しが良い。だが、万が一誰かが潜んでいても対処出来るように警戒しながらゆっくりと進む。

セリア「クソッ、やっぱそう甘くはないか…」

洞窟はしばらく進んだところで行き止まりになっていた。周囲には朽ちた木片や棒切れ、そして錆びた刀剣が散乱しているが、どれもかなり古い。結局、これといったお宝も無く、どうやら誰かの古い隠れ場所だったようだ。

セリア「ふぅ… つまんないわね。」

がっかりしたセリアは溜息をつくと、薪用に木片を集め始めた。木片に混じって少し質感の違う棒きれがある。

セリア「せめてロープでもあればいいんだけど… ん? えっ? コレって、ほ、骨?」

セリア「ぎゃあっ!」

思わず棒切れを放り投げて驚くセリア。そして再び拾い上げてよく見ると、やはりそれは人骨だった。

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セリア「は… はは… な、なんだこれ…」

木片だと思っていたいくつかの棒切れは人骨で、よく見ると砕けた頭蓋骨も転がっている。

セリア「ここまで散乱してるってことは、何かに襲われたのか…」

人骨はかなり古く、襲った何者かもすでに此処には居ないだろう。だが、セリアは入り口を石積みで塞いであったことを思い出した。もしかしたらあれは封鎖してあったのかもしれない。

セリア「ちょっと… ヤバそうだなここ… ったく、井戸ごと埋めとけっての…」

手早く木片を拾い集め、入り口へと引き返そうするセリア。その時、すぐ後ろで土がバラバラと砕け落ちる音が聞こえた。

セリア「誰だっっ!」

咄嗟に振り返ったが人の気配はない。だが、嫌な予感がする。セリアは壁を背にして周囲を警戒しながら入り口へ戻ることにした。地上ではそろそろインクが異変に気付いて探し回っているはずだ。深夜とは言え感知能力の高いインクなら大声を出せば気付いてくれるだろう。

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壁伝いにゆっくりと、尚かつ迅速に入り口へ向かう。ところが、先ほど崩した石積みが元通り積み直され、出口が塞がれていた。外側からなら蹴り崩せるが、内側からだと蹴り抜ける箇所が分からず、一つずつどかさなければならない。

セリア「クソッ! おいっ! 誰だよっ! 出て来やがれっ!!」

思わず大声で怒鳴ったその時、壁を背にしているセリアの腕が何者かに強く掴まれた。

グイッ!
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セリア「うわっ! 何だっ?!」

セリアの腕を掴んでいる手は、人のそれではなく、しかも壁から生え出ていた。



前回のラストではアニーが大変なことになって終わりましたが、
それは一先ず置いといて(゚∀゚;A)、久しぶりのセリア回です。
ストーリーとしては『セリア失踪』の直後になります。
こっちはこっちで1年以上放置していたので、CG集の発売前に消化することにします。
話数は多分5,6回を予定しています。

そして、今回の魔物はマドハン(@@;)ゲホゴホッ、えーと、クレイアームと申します!(゚д゚)q

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■クレイアーム
スライムの一種で、身体が粘土状の魔物。人の腕の形をしているのが特徴。
手の平に見える部分は口の役割を持っており、獲物に吸い付いて水分や体液を摂取する。
主に水脈のある洞窟や薄暗い沼地に生息しており、日光と乾燥に弱い。


ところで、少し画面が暗すぎませんでしょうか?
光源のない洞窟ということで、かなり暗めの画になってしまいましたが、
もしかしたらほぼ真っ暗で何も見えないという方がおられるかもしれませんので、
問題があれば次回から明るくします。



This is simple translation in simple Japanese. (゚A゚;)

- Cellia in the withered well(1) : Monster which lives in the withered well. -
-Story-

Cellia says : Oh... ouch... What on earth happened?

Cellia in the dark and small hole.
She remembered.
Cellia won Ink patience game. And she walked a forest at night to cool an excited body. She steps on a lid of the old well, and it has fallen in the well.

Cellia says : I have done a stupid thing. I don't want to see this form for Ink...

Cellia stood up and saw the top. An entrance of the well is more than 10m of height.
She climbed a wall. But a wall dries and falls in. At this rate it isn't possible to climb.
Celia noticed that there are piled stones in the side right now.

Cellia says : Possibly...

She kicked piled stones hard. A stone fell in and found a small cave in the inside.

Cellia decided to ask Ink for rescue by smoke of a bonfire in a morning. She decided to explore a cave until a morning. She thought it was somewhat significant that an entrance had been hidden. Treasure may be hidden one.

But when she walked and advanced a little, a cave was a dead end.
There are destroyed wooden box and trash there. There were no treasures at all.

Cellia says : Oh... regret...

It's disappointed, and Cellia has begun to collect firewood.

Cellia says : What?

Then she found person's bone.

Cellia thought it was dangerous here. A dangerous enemy may hide here.
She decided to collect firewood and return to an entrance quickly.

Then the sound in which a small stone falls on her side was heard.

Cellia says : Who?!

Cellia looked back, but there was no one. She felt unpleasant feeling.
She decided to attach a body to a wall and go to the entrance.
When shouting at the entrance, Ink should notice.
The sense ability of Ink is very high.

Suddenly, a wrist of Cellia was grasped by someone.

Cellia says : What? is... this...?

The hand grasping a wrist of Cellia grew from a wall.

= Monster introduction=
[Clay arm]
Subspecies of Slime.
This creature has a shape like the human arm by a clay-like body.
This creature likes human body fluid and water.
Sunlight and dryness are the weak point.

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コメント
この記事へのコメント
(*゚◇゚)yヽ~ ポロッ
光り苔というおいしい設定があるので、明るくした方が読者には良いかも?
青白く(緑とか)周りから照らすとか。(´◕ω◕`)b
 
壁から腕&手の平から、水分吸収・・・エロい展開期待してます♪(`・∀・´)ノ))
 
 
アニーちゃん放置!
眼鏡先生期待してました!(*゚◇゚)yヽ~ ポロッ
 
2016/01/27(水) | URL | へぼっち [ 編集] #Ayc/EPBQ


Re:へぼっち様へ
Pixivとダブルコメントありがとうございます!(・∀・)
そうかー。一応真っ暗闇ではないという部分が光り苔の影響だと
考えていましたが、次回からもっとモヤッと光らせてみますね。

アニーちゃんはちょっと放置になっちゃいましたね。
セリアは放置し過ぎて身動きが取れなかったので
思い切ってここで入れてしまいました。

このストーリーが終わったらアニーの続編をちゃんとやりますので、
しばらくはクレイアーム君を応援してあげて下さい。(゚∀゚;A)
2016/01/27(水) | URL | マキシモ [ 編集] #SGu2SoTg


画面の明るさについては、洞窟という雰囲気が出ててとても良いと思います^^
ヒカリゴケは、壁のそこかしこでボヤッと光ってるとそれらしいかも。
今のままだと、正直、文章で説明されないと「あ、ヒカリゴケが生えてるんだ・・・」と存在感が感じられませんでした。
2016/01/27(水) | URL | にゃん [ 編集] #cwHBdaMk


Re:にゃん様へ
コメントありがとうございます!(・∀・)
正直、真っ暗じゃないことの言い訳っぽく設定した光り苔なので、自分でも納得できてませんでした。レンダリング時間が延びてもちゃんと光らせた方が説得力ありますよね。次回からいくつか光らせてみます。時間がかかるようならレタッチに逃げよう。(゚∀゚;A)
2016/01/27(水) | URL | マキシモ [ 編集] #SGu2SoTg


待ってました!
セリア編の続編、お待ちしていました!
これからどんな展開になっていくのか、首を長くして待っております!

個人的には暗い画面にセリアだけが浮かび上がる、という構図もありかも、とは思いました。が。それだとマドハンd……クレイアームが、目立たないかも、なので、確かに明るくした方がいいかもしれませんね……。

またCG集やアニーの続編もお待ちしています!


……あ、リナの続編もお待ちしていますね。
2016/01/28(木) | URL | 二万マイル [ 編集] #-


お、おっこち…w
セリりんらしいというかなんとゆーか、役回りがズッコケキャラw やはりマキシモ界でのメインヒロインはリナ嬢なんでしょうか~ ああでも久しぶりだしお腹丸出しだし嬉しいな♫
2016/01/28(木) | URL | kuro [ 編集] #-


Re:二万マイル様へ
コメントありがとうございます!(・∀・)
待っていたの一言が嬉しすぎます!(>▽<)

ここからの展開は貯まっているリクエストをいくつか取り入れていこうと思っていますが、いつもの感じに終始しそうな気がします。(゚∀゚;A)

明るさ問題は次回にしれっと改善しますね。クレイアーム君の頑張りを鮮明に見せるためにも!(゚∀゚)

その間に次のアニー続編の準備を着々と進めてまいります。あっちはあっちで準備が大変で、小物をせっせと作成中です。

リナ続編はまだ予定しておりませんが、『魔窟Final』はリナ続編とも言える内容になっておりますので、もう少しお待ち下さい。早く完成させたいっ!ヾ(゚□゚;)ノ
2016/01/28(木) | URL | マキシモ [ 編集] #SGu2SoTg


Re:kuro様へ
コメントありがとうございます!(・∀・)
ズッコケキャラ…違和感ないなぁw
仰る通り、私の中ではリナがメインヒロインですねー。
セリアと違ってエロピンに悲壮感が漂ってくれるし、
もう少しキャラの掘り下げをしたいぐらいです。

そして、セリアはヒロインに振り回される主人公なのかもしんないw

2016/01/28(木) | URL | マキシモ [ 編集] #SGu2SoTg


管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2016/01/31(日) | | [ 編集] #


コメント非公開様へ
コメントありがとうございます!(・∀・)
確かにクレイアームはスライムの一種なので、物理攻撃では厳しそうですね。
今回はバトルを入れる猶予もなく拘束しちゃいましたが、
パンチやキックで粉砕からの分裂増殖なんてのも面白そうでしたねー。

あと、脱出方法はちゃんと考えてありますのでご心配なく。
一応ブログストーリーは導入部とラストを考えてから発表しています。
が、肝心の中身は行き当たりばったりなのですw
2016/01/31(日) | URL | マキシモ [ 編集] #SGu2SoTg


セリア久しぶりです。
しばらく見てないと思ったら1年以上も放置プレイだったのですね。でも最近はリナさんのキャラがいい具合に立ってきましたので、やはり主役はリナさんというところでしょうか。(*'▽')デモセリアガスキ

しかし引き締まった腹筋はおいしそうですねぇ・・・。
この後マドハン💦、クレイアームの活躍に期待です。(-_-;)デモ、ミエチャウンダモノ
2016/02/08(月) | URL | なかカジ [ 編集] #-


Re:なかカジ様へ
コメントありがとうございます!(・∀・)
そうなんですよ、1年放置でした。
『魔窟Final』以降のストーリーをブログでやるためにもキチンと決着をつけておかないといけませんからね。(゚∀゚;A) セリアのことをちょっと思い出してもらうためにも、ここらでやっておこうかなとw マドアームwに頑張ってもらいましょう。でもなんか…前途多難な気がしてます…(゚A゚;)

個人的にはリナが急にキャラ立ちしたので、もっと色々やりたいなと思っていたのです。が、魔窟まで本番禁止だし、あろう事かその魔窟で消息不明という、とんでもない縛りキャラになってしまいましたので…(゚A゚;)
2016/02/09(火) | URL | マキシモ [ 編集] #SGu2SoTg


ヽ(〃・ω・)ノ Update!
It has been awhile since my last comment... φ(..;)

I will have to catch up on the updates! But it is great to be writing back in your updates (・ω・。)

The new subspecies of slime seems like a promising chapter for Cellia (´▽`)

It is said in the translation that, "this creature likes human body fluid and water". I sense incoming love juices?!! lol

Thanks a lot for the translation, and good luck on your future updates!
2016/02/26(金) | URL | AkiraKiryu [ 編集] #FF3H9HIM


Re:Akira錐生様へ
Always thank you for your comment.
I am very glad.\(*^^*)/

That's right. I think they love liquid also prefer.
However, their favorite food is sweat. They tickles in order to sweat on her.
It is the author of discretion.lol

Translation is a difficult task that takes a long time for me.
However, while there is English of comments I'm going to translate.(*゚ー゚*)

そうですね。私は彼らは愛液も好むと思います。
しかし、彼らの好物は汗です。彼らは彼女に汗をかかせるためにくすぐります。
まぁ、作者の都合ですね。(笑)

翻訳は私にとっては時間がかかる難しい作業です。
しかし、英語のコメントがある間は翻訳しようと思っています。(*゚ー゚*)
2016/02/26(金) | URL | マキシモ [ 編集] #SGu2SoTg


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