- Story -(※切断表現があります)
突然襲いかかってきた魔獣の攻撃を、アニーは即座に盾で受け止めた。

ガリガリガリッ!
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魔獣リナ「シャァァァァッ!!」
アニー「クッ! なっ、何なんだこのバケモノッッ!」

魔獣の鋭く長い爪がアニーを引き裂こうと絶え間なく繰り出される。しかし、アニーは的確に盾で受け流しながら冷静に魔獣の動きを観察した。これは無闇に反撃して良い相手ではないと直感が働いたのだ。

そして、すぐにアニーは魔獣の戦闘経験が浅いことに気がついた。一撃の威力は致命傷になり得るが、動きは感情的でデタラメだ。魔獣が攻めあぐねている今のうちに戦斧の一撃を当てれば勝てる。アニーは魔獣の隙を見定め、瞬時に戦斧を振り下ろした。

ブォンッ!
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アニー「フンッッ!」
魔獣リナ「シャシャァァァッ!!」

地面に打ち付けられた戦斧の轟音が洞窟に響いた。魔獣はその巨体に似つかわしくない素早さで、アニーの戦斧を簡単に避けてしまったのだ。アニーはその動きの速さに驚愕した。この戦斧では魔獣の素早さに対応しきれないかもしれない。しかし、魔獣は攻撃の手を休めず、アニーに考える隙を与えなかった。

一方、魔獣の後方では先生が右腕を失ったセリアの状態を確認していた。

セリア「くあぁぁぁぁっ! クッソォォォォッ!」

先生「貴女っ、気をしっかり持って下さい。わたくしは医者です。大丈夫、きっと助けます。」

先生はセリアを落ち着かせようと冷静な口調で優しく語りかけた。

インク「セリアぁぁぁ! どうしよっ! どうしよぉっ!」

セリアは激痛に悶絶し、インクは動揺してセリアの側でオロオロしている。

先生「そこの貴方。オバケさん。この方のお友達ですわね? どうか落ち着いて下さい。」

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先生「入り口にわたくしの黒い鞄がありますので持ってきて下さい。急いでっ。」

インク「え? ハ、ハイィッ!」

インクが大慌てで医療鞄を持ってくると、先生は手際よくセリアの腕を紐で縛り、粉末状の止血剤を切断面に振りかけた。そして清潔な布を巻き付けていく。

先生「今、鎮痛剤を打ちますからね。オバケさんはこの方を励ましてあげて下さい。」

インク「お、おう。セリアぁぁ… 大丈夫だぞぉ。こ、こんなのかすり傷だからなぁぁ…」

セリア「ったく、もうちょっとマシなこと言えよっ… ぐあぁぁぁっっ…」

先生「よし、すぐに痛みは弱まりますわ。今は血が止まるまで動かないで下さいね。大丈夫。致命傷ではありませんわよ。」

セリア「ハァ、ハァ… クソッ、インク… リナを… 止めてくれ… あのハンターを傷付けちゃダメだ…」

インク「んなこと言われても… オレ様が行けって言っちゃったんだよなぁ…」

セリア「ハァ、ハァ… うぅっ、マジか… アンタ何てことを… 何とかしてあのハンターを助けなきゃ…」

先生「……」

先生は疑問だらけだった。まずはアニーがオークに操られていること。次に何故か賞金首のセリアたちが自分を助けに来てくれたこと。さらに今、セリアたちはアニーを助けようとしているように聞こえる。一体何が起こっているのか先生にはまったく分からない。


ガリガリッ! ガガガッ!
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魔獣リナ「キシャシャシャァァァッッ!」
アニー「ハァ、ハァ、くっ! うぐっ! くっ!」

絶え間なく斬り込んでくる魔獣の爪攻撃に押されるアニー。それでも一瞬の隙を突いて戦斧を切りつけているが、魔獣はすべて避けてしまう。

アニーは戦斧では魔獣に勝てないことを確信した。だが魔獣は次第に苛つきを見せ始め、攻撃が目に見えて粗雑になってきている。その時、ふと魔獣の背後にセリアの剣が見えた。あの剣に持ち換えれば勝てるかもしれない… そう考えた瞬間、魔獣は突然アニーの盾に掴みかかった。


ガッ!
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魔獣リナ「キシャァァァッッ!」
アニー「っ!!」

魔獣はアニーの一瞬の隙を突き、邪魔な盾を直接掴んで強引に引き剥がしてしまった。咄嗟に戦斧で魔獣を斬り付けようとしたアニーの動きよりも速く、魔獣はアニーの身体を激しく蹴りつけた。


ドガッ!
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アニー「ガハッ!!」

まるで雄牛に突進されたような衝撃に吹っ飛ばされるアニー。


ガゴンッ!
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アニー「ぐあっっ!!」

アニーの身体は拘束用の鉄柱にぶち当たり、その場に力なくドサリと崩れ落ちた。アニーは苦しそうに数回咳き込みすぐに立ち上がろうとしたようだが、そのまま意識を失ってしまった。

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魔獣リナ「グルルルル… なんだ… もう死んだのか…」
アニー「……」

ピクリとも動かないアニーに魔獣がゆっくりと近づいていく。それを見たノロマが悲鳴をあげた。

ノロマ「アッ、アニぃが殺られちまったブヒィィィ! ブキキィィィッ!」

慌てて洞窟の奥へ逃げ去るノロマに魔獣は目もくれず、アニーの腕を掴んで持ち上げた。

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魔獣リナ「グルルル… 起きろ。起きて私と戦え。もっとオマエの絶望を味わわせろ。」

アニー「うぅ…」

まだ致命傷を与えた手応えは感じなかったが、意識を失ったアニーはまったく動きそうもない。

魔獣リナ「フンッ、戦えないのか… ならばこれで終わりだ。さっさと死ね。」

魔獣はアニーの喉元を鋭い爪で掻き切ろうと狙い澄ました。

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セリア「リナッ! やめろっ! その人を傷付けちゃダメだっ!!」

セリアが大声で魔獣を制止した。魔獣は動きを止めてしばし考えた後、不満そうに振り返り、恐ろしい目でセリアを睨み付けた。

魔獣リナ「何故だっ? コイツは私たちの敵だろう? オマエのその有様を見ろっ! たった今、コイツはオマエを殺そうとしてきたんだぞっ!」

セリア「ハァハァ… 違うんだリナッ! その人はさっきのオークに操られているだけなんだっ!」

セリア「うぅっ… 私たちは絶対に人を傷付けないって約束しただろう?」

魔獣リナ「グルルルル… だったらせめてコイツの腕を私に食わせろっ! オマエの腕の代償だっ!」

セリア「ハァ、ハァ、ハァ… ダメよ… 絶対にダメ…」

魔獣リナ「グルルルルルル…」

魔獣は殺気立った目でアニーを睨み付けて考えている。

セリア「ハァ、ハァ… リナ… 頼む…」

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魔獣リナ「フンッ…」

魔獣はアニーの腕を放すと不服そうにアニーに背を向けた。

魔獣リナ「グルルルル… セリアッ! 私は納得してないからなっ!」

怒りと興奮が収まらず、魔獣は何度も尻尾を地面に叩き付けながら立ち尽くしている。

魔獣リナ「グルルル… グル… もしこの女が今度また襲って来たらその時は…」


ドスッ!
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魔獣リナ「っ!!」

突然アニーが背後から魔獣に飛びかかり、胸元にナイフを突き刺した。



どうしよう、エロがないっ!(゚A゚;)

今回は尋常じゃない魔リナの強さを見せつけたくてアニーを圧倒しましたが、
感情的な性格と大雑把な戦い方で身体能力を発揮しきれていない感じです。
そして、アニーはしぶといのが特徴なのです。まだ勝負は着いておりません。

でもお陰でインク以外全員がボロボロになってきました…(゚∀゚;A)

ちなみに、キャラ同士のタイマン勝負なら魔リナが圧勝です。
脳筋ぽいので戦い方を工夫すれば何とかなりそうな気もしますけど、
兵士数十人と戦える戦闘力なのでまともにやり合うと瞬殺です。
ついでにアニーは兵士10人分ぐらいの戦闘力で、セリアは3人ぐらいかなw

えーと、思っていたよりも長引いてまた次回へ続きましたが、バトルパートは次回で終わりです。
ウンザリされないように次回はさっさと更新しますのでぇ~(゚∀゚;A)

んで、ストーリー自体は、一応、全12話ぐらいになると思います。
終盤にエロパートも予定していますので、もう少しお付き合い下さい。(´ー`* )
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コメント
この記事へのコメント
なんか新鮮
接点のなかったキャラの台詞のやり取りって、世界の広がりを感じて楽しいな☆ 特にインクと先生が会話する辺り、片方はもう一方を顔どころか身体まで知っているのに向こうは知らない(覚えてない、だけどw)。この状況大好きなのです~。魔獣の不意打ちに圧倒されるアニーたんや、リナが隙を突かれるのはPIXでキャプ無しでも十分判ったしw
2018/11/04(日) | URL | kuro [ 編集] #-


.゚。(゚Д゚;)≡(;゚Д゚)・。゚
リナちゃんが、刺されたぁあ!.゚。(゚Д゚;)≡(;゚Д゚)・。゚ エライコッチャアア!
 
手負いの猛獣は、セリアの言う事を聞くのだろうか?((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
 
ムゥ(。-`ω´-)y-~
 
クワッ!(。〇ω〇)y-~インク君が、活躍してない!
 
ぐぬぬ(>д<)魔族なのに・・・
2018/11/04(日) | URL | へぼっち [ 編集] #Ayc/EPBQ


バトルも佳境……?
色々な思いが入れ違う展開、見ててドキドキしますね……。
果たしてインクは活躍できるのか、この状況でノロマは生還できるのか、色々と気になるところです(゜∀゜;)

しかし前から思ってましたけど、魔獣リナの登場はままあるとしても淫獣リナの登場て中々できなさそうですよね……www
2018/11/04(日) | URL | 二万マイル [ 編集] #-


Re:kuro様へ
コメントありがとうございます!(・∀・)

今回はテキスト無しでも分かりやすいと自負しておりますw
アニーの強さがイマイチ伝わらなかった気はしますが、次回にもう少し特徴をアピールできるかもん。

先生とインクの会話は私も楽しみでして、むしろこの後、先生とインクの掛け合いが必至な流れだし、
仲良くさせすぎないように気をつけねば… この2人が組むと世界感の破壊が起きそうな予感…(゚∀゚;A)
2018/11/04(日) | URL | マキシモ [ 編集] #SGu2SoTg


Re:へぼっち様へ
Pixivとダブルコメントありがとうございます!(・∀・)

鋭い読みですねぇ。さすがにここまでやられたら魔獣も怒り狂いますよ。

えーと… 迂闊にコメ出来ないので次回をお楽しみに…(゚∀゚;A)
2018/11/04(日) | URL | マキシモ [ 編集] #SGu2SoTg


Re:二万マイル様へ
コメントありがとうございます!(・∀・)

インクの活躍はありまーす! もう少しお待ち下さい(・∀・)

ノロマは一応アニーが乗り越えるべき壁のひとつとして生かしておくつもりです。
いつかどこかでアニーにトドメを刺されることでしょう。
意外とあっさり殺されそうな気がしなくもありませんがw

あと、淫リナ憶えてもらえてましたか!
アイツは使いにくいので今はまだ補欠状態ですが、
いざ出番が回ってきたらエロエロ全開で暴れさせたいです(*´д`*)
一応、登場エピソードは考えてあるのですけど、準備が大変でねぇ…(゚∀゚;A)

バトルの方は次回で決着を着けて、エピローグという名の事後処理に入ります。
シーン内にキャラが増えてきてPCが重いからそろそろスッキリ終わりたい…(゚∀゚;A)
2018/11/04(日) | URL | マキシモ [ 編集] #SGu2SoTg


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