- Story -
セリアはしばらく黙って考え込み、やがてリナの身に降りかかった悲劇を先生とアニーに語り聞かせた。

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1年と数ヶ月前、リナが魔窟での任務中にグリアスという魔術師に捕らわれてしまったこと。


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リナはそこで魔物の子を産み落とし、自らも合成魔獣として改造されてしまったこと。


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リナの行方不明から1年後。ようやくセリアが魔窟で彼女を発見し、救出に成功したこと。


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それから1ヶ月半をかけ、リナを人間に戻すための方法を探しながらこの地へやってきたこと。


セリア「ざっとそんな感じよ。信じてもらえるかどうかはわかんないけど。」

セリアが話し終わると、先生はアニーに寄り添いながら涙を流し、アニーは辛そうにため息をついた。

アニー「人を魔物に改造… まさかそんなことが可能だったとは… この目で見ていなければ信じられなかったよ…」

先生「しくしく… ぐすん… アニーさん…」

アニー「あぁ、わかっている…」

アニー「実は… 私も先生もリナさんとは面識があるんだ…」

セリア「えっ! どういうことっ?」

今度はアニーと先生が話し始めた。


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リナが魔窟で行方不明になる以前、リナはこの村で悪徳商人の罠にかかり、羽根蟲とスライムの餌にされそうになったこと。


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アニーの機転で悪徳商人たちは捕縛され、洞窟神殿から救出されたリナが診療所へ運ばれてきたこと。


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その後、リナはしばらくこの診療所で働き、先生を盗賊から守ったこと。


そしてアニーは魔窟での事件をハンターギルドの報告書で知っていた。しかし、リナはこの村の老人や子供たちからも好かれており、リナが殉職したことを話しそびれていたらしい。

セリア「そうだったんだ… なんか… リナらしいわね…」

先生「うふふ、わたくしたち、みんなリナさんで繋がっていたのですね…」

アニー「あぁ… どうやらそのようだな…」

セリア「へへっ、みんなあの子に振り回されてるよな。」

ここでようやくはじめてセリアが笑顔を見せ、先生たちとの間の見えない壁が取り払われたようだった。

しかし、インクは不満そうに3人の中央にどさりと座り込んだ。

インク「ゴッホン。」

セリア「あ、コイツはインクってんだ。」

次にセリアは自分とインクについて語り始めた。

貧困で荒んでいたセリアはリナを逆恨みして盗賊団へ入ってしまったこと。

盗賊団に捕まったリナと再会し、盗賊団を裏切ってリナと逃げ出したこと。

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人生をやり直すために自警団に出頭したが、えん罪と知りつつも賞金首として処理されそうになり、先に捕獲されていたインクと協力して脱獄したこと。


そして、現在。セリアはインクと共にリナを人間に戻す方法を探していること。

先生「自警団がそんなことをするなんて… 酷い話ですわ…」

アニー「つまり、真犯人は野放しということか。チッ、腐った役人共め…」

先生「でも、リナさんに貴女のようなお友達がおられて良かったですわ。もちろん、わたくしに出来ることは何でも協力しますわよ。」

メガネを輝かせて意気込む先生とは対照的に、アニーは表情を曇らせて小さくつぶやいた。

アニー「私は… すまないが私は何も協力することは出来ない。」

先生「アニーさんっ?」

アニー「いや、さっき話した通り、私はまだノロマの… あのオークに洗脳されたままのようなんだ。こんな状態ではまた何をしでかすか自分でもわからない。やはり私は自警団へ行って拘束してもらうよ。」

アニー「それからセリアさん、その腕… 本当に申し訳ないことをしてしまった。出来ることならリナさんの捜索に協力したいところなんだが… 洗脳が解けないことには… すまない。」

セリア「あぁ、気にすんなよ。別にアンタを恨んじゃいないよ。それより今は私を見逃しておいてもらえるかな。」

アニー「もちろんだ。私は賞金首としての貴女には一切関わらない。自警団にも貴女の関与はなかったことにして話すよ。」

その時、先生が戸惑いながら口を開いた。

先生「ところで… アニーさんはどうしてあの時、急に正気に戻られたのでしょうか。」

インク「うーん、それはあのオークがアニーを死んだって勘違いしたんじゃねーかなぁ。」

インク「もしそうだとしたら、生きてるってバレたらまた洗脳状態に戻ると思った方がいいぜ。」

先生「そんな… あ、そういえばわたくし… 一応、あのオークからアニーさんの洗脳を解く方法を聞いたのですが…」

先生の言葉にアニーの顔色が変わった。

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アニー「えっ? 本当かっ? 教えてくれっ! どうすればいいんだっ?」

先生「でも、あの… そ、それがですね…」

先生は申し訳なさそうに、ノロマから聞いた洗脳の仕組みをアニーに話した。

アニーの子宮にはオークメイジによって呪いがかけられており、オークメイジかノロマの精子を注入されている間は精神を操られてしまうのだ。洗脳を解くには命令者であるオークメイジおよびノロマを殺すか、子宮内に留まっているオークの精子を取り除くしかない。それはアニーの子宮を摘出することを意味する。

アニー「なるほど… そういうことか…」

アニー「わかった… だったら、先生さえよければ、今すぐ私の子宮を摘出してもらえないだろうか?」

先生「えぇっ! そんなことを軽々しく言わない下さいっ! そもそも貴女は自分の身体を粗末に扱いすぎてますわよっ!」

アニー「いや、しかしこの状況では…」

思わず声を荒げる先生にアニーは驚いたが、それでも諦めずに食い下がった。だが、先生は医師としての倫理や、手術の危険性を理由に引き受けそうもない。2人のそんなやり取りを、セリアは鎮痛剤の影響でぼんやりしていたが、ある一つの方法を思いついた。

セリア「そうだ… いい方法があるかも… あのさ、インク。」

セリアが話しかけると同時にインクはそっぽを向いた。

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インク「やなこった。」

セリア「まだ何も言って…」
インク「オマエの考えぐらいお見通しだぜ。オレ様は協力しないからオマエらで何とかしろ。」

セリアは何かに感づいたインクを無視してアニーたちに話し始めた。

セリア「インクなら子宮から精液を吸い出せるかもしれないわ。」

セリアはインクの触手を子宮に侵入させられ、内側をなめ回されたことがある。その方法ならアニーの子宮からノロマの精液を吸い出せるかもしれない。しかし、当のインクは異様に渋っている。

アニー「もし出来るのなら頼むっ! 私にリナさんを連れ戻す手伝いをさせてくれっ!」
先生「インクさん、わたくしからも是非お願い致しますわっ!」
セリア「インク、頼むよ。それしか方法がないんだからさ。な? サービスするからさっ。」

インク「オマエ、オークの精液だぞっ! そんなもん吸い込むなんてオレ様のプライドが許さねぇよっ!」
インク「それにオマエのサービスっていつも口ばっかじゃねーか。絶対信用しねぇぞ!」

セリア「今度はほんとのほんとだって。約束するからっ。お願いっ!」
アニー「よ、よく分からないが… 私で良ければそのサービスとやらをさせてもらえないか?」
先生「わたくしだってサービスしますわよ。何でもおっしゃって!」
セリア「アンタら何勝手なこと言ってんだよっ! サービスは私の役目なんだから黙っててくれっ!」

突然、インクへのサービスについて3人の女性が競い始めたことにインクは驚いた。

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インク「すげぇ… ハーレムだ… とうとうオレ様の時代がやってきた…」

インク「でも… オークの精液は無理っ! 絶対やらねぇぞっ!」

そう断言するとインクは逃げるように外へ飛び出して行った。

セリア「ふふっ… アイツ… ちょっと迷ってやんの。」

アニー「はは… 嫌なものは仕方がないさ。申し訳ないことをしたな。」

先生「うふふ… ところで、サービスって何でしたの?」

3人はそれぞれ苦笑いしながら顔を見合わせた。

それは3人がようやく今夜の悲劇を受け入れ、冷静に落ち着くことができた瞬間だった。


――――


インク「ったく… 散々心配させといて勝手なこと言いやがって…」

インクは診療所の外へ出ると、樽の上で夜の森を眺めながらセリアの無神経さに憤っていた。

セリアが危険に飛び込むのはいつものことだったが、今回はさすがのインクも肝を冷やした。なのにセリアは自分の身体よりもリナの事ばかりを考えており、インクは面白くなかった。

その時、診療所の扉が開き、アニーがインクの側へやってきた。

アニー「さっきは無理を言ってすまなかったな。」

インク「ケッ、それ以上近づくな。まだオマエを許したわけじゃねぇぞ。魔物を殺しまくるハンターなんか大嫌いなんだからなっ!」

アニー「そうだな。魔物にとって私はただの殺し屋だと思う。でも、礼は言わせてくれ。」

アニー「貴方たちのお陰で先生は助かったんだ。そして私も救われた。心から感謝している。ありがとう。」

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インク「ケッ、そんなこと言ってもオレ様は手伝わないからな。」

アニー「うむ。心配しなくても私はこの後すぐに出て行くよ。アンタには礼を言いたかっただけだ。」

インク「はいはい、サイナラ。」

アニー「ふふっ、本当に嫌われてるのね。でも、私はアンタたちが羨ましい。魔物と人間が信頼しあってるなんて… 今でも信じられないよ。」

インク「セリアはリナのことしか考えてないけどな。ケッ。」

アニー「はは、そうでもなさそうだぞ。私にはわかる気がする。セリアはアンタを魔物扱いしていない。彼女にとってアンタは誰よりも頼れる相棒だってね。ほんと、羨ましいわ…」

インク「……」

アニー「さて、私はもう行くよ。アンタも元気でな。セリアを大事にしてやってくれ。」

アニー「それからセリアのえん罪の件、私なりに調べて動いてみるよ。それまで捕まるんじゃないよ。セリアを狙ってるヤツは少なくないからな。」

インク「……」

アニーが立ち去ろうとした時、インクが呼び止めた。

インク「ちょっと待て。」

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インク「オマエ、誰にも言わないって約束できるか?」

アニー「え? 何を… あぁ、言わない! 約束する。」

インク「よし、黙ってオレ様に着いてこい。」

インクは樽から飛び降りると、隣の倉庫へ向かってスタスタと歩き出した。

アニー「……」

アニーは黙ってうなずくと、インクの後に続いた。



過去話は詳しく書くとクドいかなと簡潔にしたところ、
あまりにも素っ気ないので画像を入れたら、ちょっとした総集編のようになりましたw
こうして見ると、色々エロいことをやってきたんだなぁ…(´ー`* )

なお、過去画像は過去シーンの新作です。ややこしいなw
つまり、過去データを引っ張り出してきて、カメラや照明を再調整した物です。
特にCG集のシーンはそのまま流用するのは購入者の方に失礼ですので、
新作として作り直してお得感を出してみようと思いました。
ただ、旧モデルを弄るのは黒歴史を開くような気分でキツかった…(゚ω゚;A)

とりあえず、今回ようやく全員がお互いの事情を理解し、わかり合えたようです。
しかもインクには一気に女性陣とお友達になれるチャンス到来です。
すでにつまみ食いしちゃってますけどねw

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コメント
この記事へのコメント
( *¯ ꒳¯*)~♪
こうしてみると、懐かしいですなあ( *¯ ꒳¯*)~♪
水に溶ける水着とか・・・
めがね先生の日傘破壊とか・・・
『コーパー』とか聞こえそうなアニーの登場シーンとかw
 
しかし・・・
インク君のハーレムエンドフラグは、マキシモ氏によって消えるんだろうなあ・・・゚゚゚゚(´;ω;`)ブワッ
 
次回!
インク君の行動は、如何なる物か?
 
( *¯ ꒳¯*)楽しみなのだあ♪
2018/11/17(土) | URL | へぼっち [ 編集] #Ayc/EPBQ


Re:へぼっち様へ
Pixivとダブルコメントありがとうございます!(・∀・)

今回久しぶりに魔窟や過去エピソードを見直しましたが、我ながらよーやるわ、でしたw
正直全部作り直したい想いですけど、数年後には現状の画もそうなる運命でしょうし、
今後も頑張って黒歴史を残し続ける所存でございます(゚ω゚;A)

インクのハーレムエンドは… まーねー(´ー`* )ウフフ
2018/11/17(土) | URL | マキシモ [ 編集] #SGu2SoTg


そゆことか
インクの渋い顔はつまり拗ねていたのか…w でも同じ男性(?)として、セリアの発案には同意しかねるけど、美女三人に迫られてどうせやらざるを得ないインクには同情を禁じ得ないな~
2018/11/18(日) | URL | kuro [ 編集] #-


Re:kuro様へ
コメントありがとうございます!(・∀・)

インクからすればセリアの言動はあまりに身勝手すぎますからね。
惚れた弱みにつけ込んでいるも同然だし、これぐらいは拗ねて当然かなとw

インクは淫魔なので人間の精液ならまだOKだと思いますが、
魔物の物となると凄い抵抗あると思うのです。
もし魔物がOKならサキュバスとずっとニャンニャンしてればwin-winですからねw

でもまー、ここでインクが頑張っておけば、全員に貸しを作れるのは大きいです。
ヤツは小さな事でも上手く打算が働く小悪党ですので(=∀=)
2018/11/18(日) | URL | マキシモ [ 編集] #SGu2SoTg


インクのハーレム期がついに……。
何時間程度もつのだろうか←

しかしこの4人、なんやかんやでリナを通してわかりあえそうですね。インクとアニーも。
そして見直してくるまでもなく総集編的な形になっていて非常に助かりました!(゚∀゚;)
しかし、あれこんな流れだっけ……と完全に脳から抜け落ちていた展開がチラホラあったので、やはりCG集ともども見直してくることにしますw
2018/11/21(水) | URL | 二万マイル [ 編集] #-


Re:二万マイル様へ
コメントありがとうございます!(・∀・)

今回のインクハーレム期は瞬間最大風速のようなものではないかとw

過去作の見直しは、塵も積もれば状態なので結構時間がかかりますよぉ(゚∀゚;A)
私の場合はそこに過去画のクオリティと変態さにダメージを受けて2倍疲れますが、
自分の好きなことばかりやっているので楽しさも2倍なのです(=∀=)
2018/11/21(水) | URL | マキシモ [ 編集] #SGu2SoTg


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