-Story-
岩陰から飛び出したアニーがオークたちに向かって一直線に突撃した。それに気付いたオークが一斉に武器を構えるや否や、アニーは高く飛び上がり、重く鋭い戦斧が緑色の背中に振り下ろされる。

アニー「フンッッ!!」

ドシュッッ!
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オークA「ブギャァァァッッ!」

オークB「ブヒヒィィッ! にっ、人間ブヒッ! ブッコロッ… グギャァァァッ!」

着地したアニーは振り向きざまに2匹目のオークの喉元を切り裂き、恐ろしい形相で大剣を持つ最後のオークを睨み付けた。
オークC「ブキィィィィィッ! キサマよくもぉぉぉっ!」

けたたましい咆吼が洞窟に響き渡った。だが、大剣を振り上げるオークに怯むことなく踏み込んだアニーの戦斧が重い風斬り音を唸らせて弧を描く。

ドスッッ!
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オークC「グゲェェェェッ!」

大剣は振り下ろされることなく持ち主の手から抜け落ちた。戦斧が深く撃ち込まれた脇腹から鮮血がしたたり、その上にオークの巨体がどさりと崩れ落ちた。

アニー「ふぅ…」

インク(エー… 何コレ、スゲェ…)

それはアニーが飛び出して数秒間の出来事だった。武器を振るうこともなく瞬殺されるオークたちを見て本職のハンターの戦闘力に驚愕するインク。だが、インクはすぐに我に返り、アニーを怒鳴りつけた。

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インク「クエーッ! オマエ何やってんだっ! バカかオマエッッ!」

突然怒りだしたインクにアニーが戸惑った表情を見せる。

アニー「え? だってオークだぞ? 君を守るためにもすぐ排除する必要が…」

インク「もうちょっと様子を見るぐらいのことをしろっつってんだよっ! もし他にもオークが奥にいてたら~とか、罠があったりしたら~とか、大体戦わずにやり過ごせるに越したことねーだろっ! 怪我でもしたらどーすんだっ!」

アニー「いや、だがしかし、今の場合は…」

インク「クケェェッ! 口答えすんなっ! リーダーはオレ様なんだからな。オマエは無茶すんのも怪我すんのも死ぬのも禁止っ! クエッ、クエッ!」

アニー「……」

インク「ったく、オーク3匹に1人で突っ込むって正気かよ。見てるこっちの寿命が縮まるぜ」

もちろん、アニーは考え無しに突っ込んだのではなかった。3匹程度のオーク戦は何度も経験し、さらに奇襲なら短時間で捌ける自信があった。もし奥にオークの群れがいたとしても通路の出口で立ち塞がれば囲まれる可能性も低い。そしてボス格のオークが持っていたサビだらけの剣は、何者かに統率されていない証で、そんな野良オークは罠を使うことなどまずあり得ない。

だが、オークたちを見た途端、頭に血が上って動いてしまったのは間違いなかった。インクの言うとおり、隠れてやり過ごすという選択肢もあったのだ。アニーは今更ながら自分がインクをただの守るべき対象としてしか見ていなかったことに気が付いた。彼は冷静な目を持ったパートナーであり、お互いにもっと信頼関係を築くべきかもしれない。単独行動に慣れていたとは言え、軽率過ぎる行動だった。

アニー「そうだな。すまなかった…」

アニーは静かにうつむくと岩陰に戻り、先ほど下ろした荷物を背負ってインクに声をかけた。

アニー「じゃぁ… 先に進もうか。今度はもっと気をつけるよ」

インク「うむ。くれぐれも安全第一だぞ」

分かれ道は3本に分かれていたが、どれにも魔獣の血痕は見当たらない。右と中央の道はオークに踏み荒らされており、恐らく先ほど倒したオークの縄張りだと思われる。もしもっと上手く戦っていればオークに魔獣を目撃したかどうかを問いただすこともできたかもしれず、アニーは改めて自分が冷静さを欠いていたことを実感した。

残る左の道はさらに地下へ下っており、何かを引きずったような痕跡が奥へと続いている。アニーは魔獣の尻尾の強烈な一撃を思い出した。次の戦いであの一撃を食らうわけにはいかない。

アニー「この道が怪しいな。ここを進んでみよう」

―――数時間後。

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インク「おい、そろそろ一度休憩しようぜ。オマエ昨夜もほとんど寝てなかっただろ?」

アニー「ん… そうだったかな…」

随分と歩いたが魔獣はおろか他の魔物の姿すら見当たらなかった。途中でいくつもの横穴や裂け目を調べた分、時間もかかっており、この洞窟に入ってからほぼ1日経っていた。

しかし、洞窟での休憩は安全な場所を確保するのが難しい。しかもこの通路は徐々に狭まって来ており、アニーの戦斧では戦いにくくなっている。休憩するならある程度開けた場所で、早めに敵を発見でき、戦える空間と逃走経路を確保できる場所が好ましい。

アニー「この先に休めそうな場所があれば食事を取って少し仮眠しよう」

すると、思いがけず通路の先に少し開けた場所が見えてきた。

インク「お? ここならイイ感じじゃね?」

そこはオークと戦った場所ほどではないが、十分に戦える広さで入り口と出口を見渡せる位置にほどよいくぼみのある洞穴だった。辺りに小石が多いのは少し気になるが、天井に崩れそうな亀裂などは目に付かない。アニーはインクに向かって軽くうなずいた。

インク「よぉし、メシだメシッ! メガネがウマそうなパンを入れてたよな。あれ出してアレ!」

アニーは荷を下ろすと先生が持たせてくれたパンを取り出しインクに手渡した。

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インク「あ、そだ。メガネが寝る前にコレ飲めってさ。元気が出る薬らしいぞ」

アニー「栄養剤か。ありがたく頂くよ。あの人も心配性だな…」

アニーは薬を受け取ると傍らへ置き、リナの剣を手に取って鞘から抜いた。

インク「リナの剣なんかどうすんの?」

アニー「うん? この先はこの剣の方が良さそうだと思ってね。私には少し軽すぎるが…」

アニーは狭い場所での戦いに備えてリナの剣を持ってきていた。そして何よりあの素早い魔獣に戦斧を当てることは容易ではないと一度戦って思い知っていた。ならば軽くて切れ味の鋭いリナの剣で確実に当てていくことを優先すべきだ。問題は魔獣の驚異的な耐久力で、ゾンビ状態のリナ同様に不死かもしれないということ。その対策としてリナの剣をアニーの祈りと聖水で浄化しておけば、対等に戦えるかもしれない。

アニー(私ごときの祈りにそんな力があるのだろうか…)

幼い頃は修道女として修行をしていたが、魔物たちの殺戮に明け暮れ、幾度も汚された自分が剣に聖なる加護を与えることができるのか甚だ疑問だ。だが、あの魔獣を生け捕るにはできることをすべてやってから挑まなければならない。インクとセリアには悪いが、最悪の場合は魔獣を殺す覚悟も決めていた。

インク「アニー。アニー? おい、アニーッ!」

アニー「えっ? あぁ、すまない。つい、ぼぅっとして…」

インク「オマエ、かなり疲れてるだろ。このパンすげぇ美味いぞ。コレ食ってちょっと寝ろ」

アニー「そうだな。でもパンは君が食べるといいよ。私は自分の携帯食でいい」

アニーはいくつかの木の実を口に放り込むと、先生の小さな栄養剤を飲み干した。それは変わった味だったが即効性のある強力なものではなく普通の栄養剤だった。

アニー「よし。じゃぁ今のうちにこの剣に祈りの加護を授けてみるよ」

インク「エーッ、いいからオマエはちょっと寝ろって。疲れた加護より元気な加護の方がいいだろ?」

アニー「いや、それは関係ないと思うが…」

インク「クエーッ! 寝ろっつてんだよっ!」

アニー「わ、わかった。わかったからそんなに怒鳴らないでくれ」

アニーは困った様子で剣を鞘にしまうとそのまま横になった。

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インク「それ… 脱がないの?」

アニー「え?」

インク「そんなガチゴチの鎧で寝ても疲れは取れないぞ」

アニー「いや、こんな場所で眠るわけにはいかないよ。いつでも戦えるようにこのまま横になるだけで十分だ」

インク「ダメッ! 見張りはオレ様に任せとけって。オレ様のためにもオマエにはキッチリ休んでもらうぜ」

アニー「気持ちはありがたいがここで眠るなんて私には無理だよ」

インク「オレ様はインキュバスだぞ? つまり眠りと夢のプロフェッショナルだ。(エロい意味でな)」

インク「オレ様にかかればオマエを一瞬で眠らせることも、シャキッと起こすこともできちゃうんだぜ」

アニー「なるほど、それはすごい能力だな」

インク「まぁ、その代わりオマエの精気をほんのちょっぴり頂くことになるけどな」

アニー「……」

アニーはインクの言わんとしていることを察した。

アニー「インク、悪いが私の身体は淫魔に反応しすぎるからこんな場所で君の相手はできないよ」

インク「ヘーキヘーキ。身体を触るぐらいなら淫紋も反応したりしないから。みんなやってることだから!」

アニー「ちょっと言ってる意味がわからないが… とにかくもっと安全な場所まで我慢してくれないか」

インク「ちぇっ、大丈夫だって言ってるのに… オレ様をちっとも信用してくれねぇんだなぁ…」

アニー「……」

アニーはまた自分のやり方を押し通そうとしていることに気付いた。インクを信じてみようと決めたからには、彼の意向も汲むべきだ。ここはインクとの信頼関係を深める良い機会かもしれない。

アニーはゆっくり立ち上がるとボディアーマーを外し、静かに横たわった。

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アニー「これでも構わないか? 眠れるかどうかは分からないが努力してみるよ。見張りは君に任せるから、もし何か気配を感じたらすぐに起こしてくれ」

インク「おぉ~、聞きわけがいいじゃねぇか。うむうむ、すぐ寝かせてやるからな。安心して休んでいいぞ。ケッケッケッケッ」

アニー「その笑い方はやめてほしいな…」

インク「じゃぁ、寝かせるぞ。ハイ、眠れぇ~、眠るのだぁぁ~」

アニー「おい、ふざけてないで真面目に… して… … スゥ…」

インクの寝かしつけは雑に見えたが、アニーは僅か数秒で眠りに落ちてしまった。

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インク「よぉ~しよしよし… オレ様の眠りは並の熟睡とは違うから疲れも吹っ飛ぶぞ」

インク「その代わりオマエにはオレ様の疲れを癒やしてもらうけどな。ケケケケッ」

アニーの頬をピタピタ叩いて眠りの深さを確認するインク。インクの催眠能力には眠気を誘う程度の効果しかないが、これまでの心労が積み重なっていたアニーは完全に熟睡していた。こうなればもうやりたい放題だ。インクはアニーの胸の感触を確認するように指先で押し込んだ。

むに
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インク「ケケケ、これが楽しみでついてきたようなもんだからな」

昨夜にも触りまくった乳房だが、不快なオーク臭に包まれて楽しむどころではなかった。だが、オークの精液が取り除かれた今はオーク臭がほどんどしなくなっている。

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インク「ハァァ~、これから毎晩可愛がってやるからなぁ~」

堪らず乳房に抱きつくインク。鎧に押し込められていた乳房はしっとりと吸い付き、血生臭い屈強な剣士とはかけ離れたアニー本来の女の匂いが湧き上がっている。淫魔としてこれ以上我慢していられない。

インク「フヒヒヒ、んじゃ早速味見しちゃおっかな~」

インクは鼻歌交じりでホルターの留め具を外し始めた。



今回は画面を少し明るめにして、隅々まで見えるように心掛けました。同時に薄暗さも表現したいので当分は明暗バランスの試行錯誤ですね。私の3DCGは大体その戦いな気がします(゚∀゚;A)

前半は例によってエロ前に説明を済ませるクドめな展開w、そして後半はスローペースなソフトエッチに終わりました。我ながらエロまで引っ張る作風が変わらんなぁ(゚∀゚;A)

今回のエロはインクのご褒美タイムです。しかも、またかよと言われそうな睡姦シチュ。えぇ、またです。ブログではたぶん4回目ですね。もちろん作者の大好物シチュなんですが、マグロの扱いが下手っぴなもので、意外とすぐに手詰まりしちゃうという問題点を抱えております。今回もそう長くは引っ張れない予感(゚∀゚;A) 

タイムライン的には前の晩が「先生の長い長い夜」になります。インクとしてはアニーとまぐわったものの、オークの精液を吸い出す罰ゲームでもあったので、色々と心残りがあったようです。

バトルで登場したオークはShade版より少し引き締まったボディの戦士タイプを意識しました。ちなみに今回のオークはご覧の通り「噛ませ」役で、メイン男優としてはいずれ改めて暴れてもらいます(゚∀゚;A) その際にはガリやデブ等のバリエーションも用意したいなぁ。
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コメント
この記事へのコメント
こんばんは
アニーちゃんの大立ち回りは、カッコ良かった(^^♪
欲を言えば、もっと見てみたかったですが。
 
次回は、インク君のサービスステージですか?
楽しみです♪(^^♪
 
マキシモ氏は、リアル表現重視なようですが、見るほうはこのくらいの明るさが、良いです♪
2021/02/20(土) | URL | へぼっち [ 編集] #Ayc/EPBQ


Re:へぼっち様へ
コメントありがとうございます!(・∀・)
大立ち回りという表現は嬉しい~☆ ブログの趣旨的に敗北が大前提なので、時々強いところを見せて印象をリセットできればと思ってます。バトルシーンは集中線やエフェクトなんかのマンガチックな演出をマスター出来ればもっと迫力を出せそうな気がしてます。まだそこまで手が回りませんけど(゚∀゚;A)

次回からは仰るとおりインクのサービスステージですね。変態チックなじわじわ責めを展開したいです。どこまでやるかは未定ですけど、久々のストーリーだし、最終的にはそれなりの話数をかけてガッツリいくつもりです。

明るさ問題は、一先ずよく見えるようになったのでこれでいきます。一応、目標はスカイリムの雰囲気なので、ストーリーが終わったら一度集中してライティングテストをしてみようかな。
2021/02/21(日) | URL | マキシモ [ 編集] #SGu2SoTg


洞窟戦闘!
こういう場所で両手武器を使って戦っているシーンは、やはりこれまたスカイリムの戦闘シーンみたいでいいですね!
血液の表現、錆びた武器の表現も輪をかけてそれっぽいです!

明るさとしては、アニーの表情をじっくり見たい私としては今くらいがいいかと思います。

そしてアニーの睡姦シーン!
次回を楽しみにしております(΄◞ิ౪◟ิ‵)
2021/02/21(日) | URL | 二万マイル [ 編集] #-


Re:二万マイル様へ
コメントありがとうございます!(・∀・)
アニーの戦いっぷりでスカイリムを連想してもらえて光栄です。あの世界観いいですよね!
戦闘シーン制作はちょっと面倒なんですが、私の中では前戯シーン扱いwなので作っていて楽しいです。でも今更ですが両手武器なのにゴツい盾持ちってちょっと欲張りすぎたかも(゚∀゚;A)

睡姦シーンはおっぱいメインになるのですが、Blenderではどんなお触りシーンになるのか私も楽しみです。
2021/02/21(日) | URL | マキシモ [ 編集] #SGu2SoTg


やっぱりか…
インクが心配したり世話焼くなんて、怪しいと思ったw まあ全裸にするのは時間も手間もかかる格好ですけど、インクの一生懸命っぷりが微笑ましくもあり情けなくもあり…w
2021/02/23(火) | URL | kuro [ 編集] #-


Re:kuro様へ
コメントありがとうございます!(・∀・)
インクとヒロインが洞窟で二人きり。何も起きないはずがなく…
むしろ何かしてくれないと始まらないw

インクは常に打算で動いてるとういうか、言動には大体裏がありますねw
しかもアニーは自分に負い目があると分かっているので調子に乗ってます。
そう言えばヤツはセリアにもいきなり睡姦かましてましたね(゚∀゚;A)
2021/02/23(火) | URL | マキシモ [ 編集] #SGu2SoTg


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